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<フォトハウスの歴史>-2-
 前回ではフォトハウスの企画を文書にして関係各人へ郵送したところから記しましたが、そこへ至る前史としていることを記しておこうと思います。><写真舎「PHOTO HOUSE]からの御案内>(1984.11.15)の郵送した文の中に、その経緯を書いており、企画内容にもふれているので、それを転載します。
 
<かねてから、世界にはばたいていけるイメージ都市<京都>において、現代写真の質を定着させるべく、また現代写真の質を具現化する人材の輩出に向けて、そのバックグラウンド創りとして幾多の方法を考えてまいりました。
 たとえば「図書館に写真集を!」運動(1982.6)や、「フォトシンポジウム・京都」の開催(1981.11~)、また写真批評誌「映像情報」の発刊(1980.8~)等々。そして現在1984.11、なによりもそれら写真をめぐる潮流の意をくみとり、今後も引き続き、より発展的にそれらを総括し、新たなる写真をめざして、実践していける母体創出の必要を痛感してきたところです。
 そこで私たちは、写真という表現形態を持って、個々が一層主体的にかかわって、よりすぐれた写真活動のできる土壌を創っていく母体として、機能していけるシステムの創出を基本とした、写真舎「PHOTO HOUSE」の設立をもくろみ、ここにその準備会が発足しました。
 具体的には、次のような企画と形態を考えています。
1、フォトワークショップの開講
2、フォトシンポジウムの開催
3、写真展などの開催
4、写真批評誌の発行
5、写真集など単行本の刊行
6、その他、営業に関する企画
(中略)
皆様のより豊かな創造で、積極的な参加を期待しています。>