古い写真を見ると、その時の記憶がよみがえってくるんですよね。
写真の力といえばいいのか、脳裏に浮かぶ記憶よりも鮮明に思い出します。
思い出は記憶だから、記録された写真から記憶が導き出される、というもの。
いまさら論を立てる気はないですが、この写真、高校二年生のときの写真です。
座ってど真ん中にいるのがぼくですが、ブラスバンドの指揮をしていたから手ブラ。
1963年の秋ですが、ブラスバンド部を創って最初の年の文化祭記念です。
そうそう、最初にチャレンジしようと思ったのが、音楽家になることでした。
音楽理論とか勉強して、作曲家か指揮者になりたいなぁ、と思っていた。
音大への入試にはピアノ演奏が必須だというから、ピアノを習いだした。
とはいっても、高校卒業して十字屋に就職して、そこから2年間ピアノを習った。
バイエルから始めたわけで、レッスン室で身体こわすまでけっこう練習しました。
こわすというのは栄養不足で、下降型、破滅型の人間に、あこがれていたから。
音楽指向から文学指向に変わっていくのは、時代の波が影響してたかも。
まだ大学生ではなかったけれど、学生運動には惹かれるものがありました。
三年遅れで大学生になったのが1968年で、学生運動盛んなころでした。
全学連運動は、クラス単位で結成した闘争会議が集まって全学共闘会議。
クラスの闘争会議が起ったのは、R大ではかなり早い時期のようでした。
そういう時代を経験して、表と裏の境目みたいな道を歩んできて、今ですね。